MOA児童画展表彰式

2021年10月30日

昨年は新型コロナウイルス流行により、児童作品展を開催することが出来ませんでした。3月に開催についての検討会議を行い、今年度の開催について大変迷いましたが、気持ちが落ち込みがちな今こそ、芸術の持つパワーを皆様に伝えたい、子どもたちが持っている素晴らしい能力を引き出し、そして子どもたちの未来につなげたいという思いで開催することを決定いたしました。

 

今回は密を避けるため、作品の展示と表彰式を別の日時・場所で行いました。大和エネルフ株式会社のご厚意により、表彰式の会場を提供していただいたのです。また木ノ瀬印刷のご協力で、児童画展のパンフレット作成や情報誌「はるる」で特集記事を組んでいただき、春日井市の皆様に広く「MOA児童作品展」を知って頂くことが出来ました。多くのスポンサー様に心より感謝いたします。

 

957点の絵画と767点の書写の作品の応募があり、小学生の皆さんはじめご家族の皆様、ご協力頂いた小学校校長先生はじめ担当教諭の皆様に厚くお礼申し上げます。絵画は力強く描かれたもの、ほのぼのとした家族の様子など力作ぞろいでした。書写はしっかりとした筆の運び、練習の努力の成果が表れている作品ばかりで僅差での受賞となったそうです。

 

この作品展はMOA美術館の創立者、岡田茂吉の「美術教育こそ 今後大に奨励しなくてはならない」との考えに基づいて開催しています。日常生活に「美」を取り入れることで品性の向上を願い、花を生けたり茶の湯を楽しむ活動も進めています。次代を担う子どもたちの感性を引き出し、心の豊かさを培うために、この児童作品展を継続し、更なる教育環境の充実に努めてまいります。

               <子どもたちがいけた花>